グリーフケア
【グリーフケアとは】
⼤切な⼈と死別した者に対して、その喪失から回復する過程において⽣じる
さまざまな問題を軽減するために⾏われる援助のこと。
グリーフケア=遺族ケア、死別ケア
死別とは
絶対に再会することがかなわない事実です。
(配偶者の死、友⼈の死、両親の死、ペットの死)
⼼情的な特徴
- 恋しい、むなしい
- うつ的な不調により元気が出ない
- 疎外感が生まれる
- 頑張らなければと強く思う
遺族へのグリーフケア
悲嘆⼼情の経過
⼈間は、不測の事態に備えることは苦⼿であり、
本質的にできない。
悲嘆⼼情の経過
喪失の⼼情
『喪失』
⼼に侵⼊し、脳裏に焼きつくような悲しみ
故⼈との絆や結びつきの断絶を感じる⽣活再建に向けた変化への拒絶、回避
悲嘆のプロセス
『再建志向』
⽴ち直りに専念
新しいことを⼿掛ける
新しい役割や関係性を築く
しかし、悲嘆のプロセスを定義づけたとしても、100%純粋な感情が現れることは、
まずありません。
そして、激しい感情の⼀つが怒りです。
- 早く異変に気づけばよかった
- なぜ医者なのに治せないんだ
- もっと優しくしてあげれたのに
- なぜうちの⼦でなければいけなかったのか
愛する⼈の死はひどく不公平に感じます。よって、頭では理解しても不条理な怒りが⽣まれるのです。
さらに、苦悩や幻滅といったことが⼼や頭から離れなくなり、疎外感やうつ的な不調へと繋がっていきます。
⾃分で⾃分をどうにもできないといった状態
- 援助の⼿
- 儀礼としての葬儀
葬儀→⼼の区切り
- 死をはっきりと認識することは悲嘆の回復において重要
- 「葬儀」を⾒送る⼈々のために⾏うという視点
- 「亡くなった⼈について語り合える場」としての空間
時が経過すれば、亡くなった⼈への悲しみをあらわにしたいという気持ちは薄らいでいきます。しかし、「その⼈を愛する気持ち」や、「その⼈がいなくてさみしい」が薄らぐということではありません。
気⼒と共に他の感情が戻り⽀えとなっている⾃分には
⼒があるという感覚を取り戻す!
最後に複雑な悲嘆について・・・
悲嘆の程度や期間が、通常の範囲を超えて、社会的機能が阻害され、臨床介⼊が必要になった状態。
判断の基準(以下のうち、4項⽬以上が該当し、それらが6カ⽉以上継続)
- 死の受容ができない
- ⼈から分離している
- 他⼈を信⽤できない
- 故⼈なしでは、意味のない⼈⽣である
- 苦痛や怒りが度を超えている
- この先の未来はわびしさしかない
- 変わることに抵抗がある(新しい友⼈や興味など)
- ビクビク、イライラしている